頸動脈エコー

・超音波装置の設定
GAIN: 反響してきた超音波の増幅。上げれば白くなり、下げれば黒くなる。なるべく高めで。
STC(TGC): 縦に何個もあるつまみ。各深さでの輝度を個別に調整。
Depth: 視野の深さ。
Zoom: 拡大。拡大すると画質は悪くなる。
DRdynamic range: 上げると画質が良くなるが、境界がわかりづらくなる。
周波数:高いと画像が綺麗だが遠くがうつらない。低いと画質はあらいが、深部まで見られる。
フォーカス:深度の横の上下に移動できるメモリ。焦点を当てる深さを変えられる。

・検査方法
断層像では高分解能な画質が求められ,プローブは視野幅が3~5cmの高周波リニア型プローブを用いる.
表示方法は,仰臥位の被検者を足側または右側から俯瞰する像を基本とするが,長軸断面は規定しない.
カラードプラ表示は,プローブに向かう血流を赤色(暖色系),遠ざかる血流を青色(寒色系)とする.
ドプラ血流方向表示は,プローブに向かう血流を基線より上方,遠ざかる血流を下方に表示する.
画像はエコーゲイン,フォーカスポイント,ダイナミックレンジで調整し,表示深度は通常3cm以下とす る.

被検者の体位は,仰臥位を基本とし,心電図の同時記録は,動脈硬化性病変の検索時には必須ではないが, 血管径計測や心時相による解析を要する場合は推奨する


・測定する値
PSV: peak systolic verocity
収縮期最大血流速度
CCA40-100cm/s
ICA40-80cm/s
左右で1.3倍以上の左右差で注意
EDV: end-diastolic velocity
拡張末期血流速度
CCA5-30cm/s
ICA20-40cm/s
V mean/TAMV
平均血流速度
PI: pulsatility index
拍動係数。(PSV-EDV)/TAMV
末梢血管の抵抗値増大により増加
RI: resistance index
抵抗係数。(PSV-EDV)/PSV
末梢血管の抵抗値増大により増加
ED ratio
左右のCCAの同一部位のEDVの比
入射角度を同一にする必要がある

・プラーク
1.1 mm 以上の限局した隆起性病変」をプラークと総称する
臨床的意義から考慮して,プラーク性状を評価する対象は,「最大厚が1.5mmを超えるプラーク」とする.
評価は,a)部位,b)サイズ,c)表面の形態,d)内部の性状,e)可動性などで行う.

注意すべきプラークには,1)可動性プラーク,2)低輝度プラーク(特に,薄い線維性被膜で覆われた大きな脂質コアをもつ脆弱な動脈硬化巣を有する例)3)潰瘍形成を認めるプラークなどがある.

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