投稿

4月, 2019の投稿を表示しています

パーキンソン病の動物モデル

パーキンソン病の動物モデル 1. 臨床症状 運動症状 + 非運動症状 2. 病理 パーキンソン病ではドパミン神経に加えてカテコラミン神経(特に青斑核や交感神経節後繊維のノルアドレナリン作動神経は非運動症状の責任病巣である)も障害されている 病理像としては Lewy 小体や Lewy neurite( 軸索にα -syn が沈着したもの ) が特徴的であり、これらはα -syn の凝集体である ・   KO と Tg Transgenic (Tg): 外来の遺伝子を受精卵に注入して作成する。 → Gain of toxic function 常染色体優性遺伝性 Knock Out (KO): 元々持っている特定の遺伝子の働きを失わせる → Loss of function 常染色体劣性遺伝性 Gain of toxic function + loss of function では変異を挿入した Knock In model も作成される Genetic Rat model ・   LRRK2 (PARK 8) AD LRRK2: leucine-rich repeat kinase 2 リソソームのストレスを受けて、肥大化したリン酸化リソソームの膜上に移行し Rab3 というタンパク質群をリン酸化して膜上に止めることによりリソソームの形態や機能を調節する。 Gain of toxic function of LRRK2 →軸索伸長の異常 小胞輸送の異常 オートファジーやアポトーシスの亢進 Lewy body 様異常構造物の蓄積 < Greggio E . ASN   Neuro; 1: e00002. 2009 典型的な PD と鑑別困難でやや若年。 Levodopa への反応性は保たれる。 嗅覚障害、自律神経症状、 dystonia は稀 MIBG 心筋シンチグラフィは Lewy body の有無を反映し一定しない。 G2019S 変異では 8 割程度に Lewy 病理→ MIBG 低下 日本の相模原家系では I2020T 変異でありレヴィ病理以外にタウ病理を有する そ