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[B6] 神経内科 「首下がり」について

「首下がり」 不随意な体幹の傾き Dropped head ≒ antecollis      首下がり Camptocormia                        腰曲り Pisa sign                                 側彎位 ・ dropped head と antecollis Antecollis: dyskinesia における頸椎後彎に起因する首下がり Dropped head: 頚椎後弯の有無は問わない 【原因】 (1)    頸胸部傍脊柱筋の筋力低下 (2)    頭頸部屈筋群の過緊張 *頸椎後彎に起因する首下がりは dropped head に含めないが、 dropped head では二次性に頸椎後彎を来す。 原因疾患:錐体外路系疾患 → parkinson’s syndrome (MSA, PD, PSP) 【機序】 1.頚部屈筋群の過緊張 (1)強剛・固縮 (2)ジストニア 2.頸胸部脊柱筋の支持機能低下 (1)ミオパチー: PD の筋生検でミオパチー所見を呈す。一次性か二次性かは不明。 (2)動作維持困難:非優位半球 MCA 領域が責任。 高次脳機能障害(失行)。 (3)陰性ジストニア:筋力が保たれ、麻痺はないが、十分に駆動されないジストニア。 *   パーキンソン病での首下がり 機序は未だ不明だが、様々な要因が複合的に作用していると考えられる。 姿勢反射障害 +頸胸部傍脊柱筋の廃用性萎縮 +代償性に前頸筋群(胸鎖乳突筋・肩甲挙筋 etc )が過緊張(ジストニア) ステロイドは発症直後の後頚筋群に炎症や浮腫が起きている時である 検査所見:表面筋電図 →安静座位で頸部伸筋群に強い筋放電を認め、頸部屈筋群に放電を認めない。 安静臥位では本来弛緩すべき頸部屈筋(胸鎖乳突筋)の筋放電が増強する。 ・安静座位での健常人と PD の首下がりとの表面筋電図の比較 健常人:頸部屈筋群(胸鎖乳突筋 etc )に放電を認める。 PD :頸部伸筋群(肩甲挙筋)に強い放電を認める。

[その他] リハビリテーション

【リハビリテーション】 リハビリは専門領域です。 私は1ヶ月間リハ科で研修を行いましたが 実際にその患者さんに どんなリハビリをすれば良いのか までは習得できませんでした。 例えば、整形外科の術後に 歩行訓練や可動域訓練が必要だとか 脳梗塞後には 拘縮予防に可動域訓練が必要だとか そういうことはわかります。 しかし、実際に患者さんの前で リハビリをやってくださいと言われたら できません。 さらに、最近は療法士さんも 学会発表などするようになりましたが リハビリは学問として未だ未熟です。 療法士さんに話を聞いても リハの知識は先輩に教えて貰っており 一定のプロトコールや教科書などはない と答える方がほとんどでした。 なので、現時点では まず「リハビリテーション医学」 をしっかり学んだ上で 臨床を通じて療法士さんに 実際のリハビリテーションを 教えてもらうのが良いかなと 考えています。 リハビリテーション医学を学ぶには 「入門 リハビリテーション医学」 がオススメです。