[ドパミンアゴニストの使い分け]


[ドパミンアゴニスト]
70歳以下で認知症がなければ1st choiceとなる。
ドパミン受容体に作動し、levodopaと同様に振る舞う。
Dopamine agonistで治療を開始することにより運動合併症が少ないと報告。
麦角系vs非麦角系
  麦角系
従来のもの
心臓弁膜症のリスクがあり、長期使用には心エコーの定期チェック必要。
ペルマックスやカバサールなど

  非麦角系
弁膜症のリスクがないので現在は1st choiceである。
突発性睡眠の副作用があるので長時間の運転が必要な場合には麦角系も検討
(1) pramipexole:PPX(ミラペックス、ビ・シフロール)
短時間作用型がビ・シフロール、長時間作用型がミラペックス
よっぽどの理由がない限りミラペックスを使う
agonistの中では一番強い印象
(2) ropinirole (レキップ、レキップCR)
短時間作用型がレキップ、長時間作用型がレキップCR
あまり特徴がない印象
(3) rotigotine (ニュープロパッチ)
まず貼付剤なので経口摂取が困難でも使用することができる
また、消化管吸収障害や便秘を有する患者でも一定の効果を得ることができる
D3受容体への親和性が高く精神症状も出にくい
と他のagonistに対する優位性は高い
しかし、その分効果はmildな印象で、皮膚トラブルが多い


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