【神経変性疾患と封入体】
【神経変性疾患と封入体】
1. α-シヌクレイン
α-シヌクレインが蓄積する疾患群をα-シヌクレイノパチーという。
a シヌクレインは正常脳では前シナプスに局在している。
α-シヌクレイノパチーで蓄積するのはリン酸化αシヌクレインである。
代表疾患としてパーキンソン病、レヴィ小体型認知症、多系統萎縮症
PD/DLBでは神経細胞内にLewy小体(LB)が蓄積する
MSAではオリゴデンドログリアにglial
cytoplasmic inclusion(GCI)が集積する
2. タウ
タウが蓄積する疾患をタウオパチーという
タウは分子量約5万の微小管結合蛋白であり、チュブリンに結合してその重合を促進し,微小管の安定に寄与することが知られている
3 repeat tauと4repeat tauがある
3 repeat tau: FTLD-tauopathy
4 repeat tau: PSP,DBS, AGD
3+4 repeat tau: AD (リン酸タウの蓄積)
3. TDP-43
TDP-43が蓄積する疾患をTDP-43
proteinopathy
ALSとFTLD共通の蓄積物としてユビキチン陽性封入体がみいだされた。ユビキチンが結合している蛋白は TAR DNA-bindingprotein-43(TDP-43)であることが報告された。代表疾患はALSとFTLD-TDP43, Perry syndrome
4. ポリグルタミン
SCD, Huntington病、DRPLA
5. アミロイド
AD
6. 異常プリオン蛋白
CJD
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