頭痛が心配… 脳出血・脳梗塞
我々医師が頭痛を診るときに考えることは
まず「危ない頭痛」か「危なくない頭痛」かです。
1. 危ない頭痛とは
今すぐ病院を受診しないと命に関わる頭痛です。
危ない頭痛は大きく2つに分けられます。
脳出血と頭の中に細菌が入った場合です。
(1) 脳出血
人生で経験したことのない頭痛がおこります。
よく「金属バットで殴られたような」と表現されます。
頭の中の血管が突然裂ける病気なので
何時何分何秒、何をしているときに起こった、とはっきりわかります。
「テレビの●●のシーンで突然」と言うような感じです。
多くの場合で血圧が非常に高くなり、嘔吐を伴います。
また、出血がおこった脳の神経が障害されるのでその症状も現れます。
例えば「右手が動かない」、「左足の感覚がない」、「意識がない」などです。
脳の血管は左右で全く異なるので基本的にはみぎか左かのどちらかにのみ症状がでます。
(2) 髄膜脳炎
頭の中に細菌が入った場合、激しい頭痛とともに吐き気、発熱を認めます。
頭の中にバイキンが入っていることを反映して
首が前に曲げられないほど硬くなり、光をみると頭痛が強くなります。
このような頭痛があれば速やかに救急車を呼びましょう。
どちらの頭痛も出たりよくなったりと言うことはありえません。
2. 危なくない頭痛
今すぐには病院を受診しなくても大丈夫な頭痛です。
しかし、中には放って置くと悪化したり、後遺症が残る場合があります。
時間があるときに病院を受診するようにしましょう。
(1) 筋緊張性頭痛
頭痛で外来を来院される方のほとんどがこの頭痛です。
所謂「肩こり」からの頭痛です。
頭のてっぺんから肩にかけての筋肉の張りによっておこります。
左右で筋肉は別々ですので
「どちらか一方」もしくは「どちらかに強い」
痛みが生じます。
根本的な治療は筋肉をほぐすことのみで
痛み止めで経過を見ます
(2) 片頭痛
これも多いです。
原因はよくわかっておらず血管が神経を刺激するためと言う説が一般的です。
約半数に前兆を伴います。
「歯車」や「ギザギザ」などの視覚症状や吐き気などの消化器症状を伴います。
名前の通り、頭の片側の痛みです。
根本的な治療はなく一般的な痛み止めで対応します。
症状がひどいときや頻回な場合には専用の痛み止めを使います。
(3) 群発性頭痛
目の奥が刺されるような痛みと表現されます。
男性に多く痛みは長時間に及びます
(4) 副鼻腔炎
蓄膿症です。
鼻の奥の穴に細菌が侵入することで生じます。
前頭部に痛みを生じます
(5) 神経痛
頭の表面を走る神経の痛みです。
一瞬ピリっと痛みます。
原因不明で、神経を鎮める薬を使います
(6) 水痘・帯状疱疹
ウイルスが神経に感染すると神経痛の症状が持続します。
特に帯状疱疹や水痘のウイルスが感染すると顔が動かなくなることがあります。
顔にブツブツが出たらこの病気かもしれません。
(7) 側頭動脈炎
こめかみのところを中心に強い痛みを自覚します。
こめかみの血管が厚くなっていたらこの病気かもしれません
まず「危ない頭痛」か「危なくない頭痛」かです。
1. 危ない頭痛とは
今すぐ病院を受診しないと命に関わる頭痛です。
危ない頭痛は大きく2つに分けられます。
脳出血と頭の中に細菌が入った場合です。
(1) 脳出血
人生で経験したことのない頭痛がおこります。
よく「金属バットで殴られたような」と表現されます。
頭の中の血管が突然裂ける病気なので
何時何分何秒、何をしているときに起こった、とはっきりわかります。
「テレビの●●のシーンで突然」と言うような感じです。
多くの場合で血圧が非常に高くなり、嘔吐を伴います。
また、出血がおこった脳の神経が障害されるのでその症状も現れます。
例えば「右手が動かない」、「左足の感覚がない」、「意識がない」などです。
脳の血管は左右で全く異なるので基本的にはみぎか左かのどちらかにのみ症状がでます。
(2) 髄膜脳炎
頭の中に細菌が入った場合、激しい頭痛とともに吐き気、発熱を認めます。
頭の中にバイキンが入っていることを反映して
首が前に曲げられないほど硬くなり、光をみると頭痛が強くなります。
このような頭痛があれば速やかに救急車を呼びましょう。
どちらの頭痛も出たりよくなったりと言うことはありえません。
2. 危なくない頭痛
今すぐには病院を受診しなくても大丈夫な頭痛です。
しかし、中には放って置くと悪化したり、後遺症が残る場合があります。
時間があるときに病院を受診するようにしましょう。
(1) 筋緊張性頭痛
頭痛で外来を来院される方のほとんどがこの頭痛です。
所謂「肩こり」からの頭痛です。
頭のてっぺんから肩にかけての筋肉の張りによっておこります。
左右で筋肉は別々ですので
「どちらか一方」もしくは「どちらかに強い」
痛みが生じます。
根本的な治療は筋肉をほぐすことのみで
痛み止めで経過を見ます
(2) 片頭痛
これも多いです。
原因はよくわかっておらず血管が神経を刺激するためと言う説が一般的です。
約半数に前兆を伴います。
「歯車」や「ギザギザ」などの視覚症状や吐き気などの消化器症状を伴います。
名前の通り、頭の片側の痛みです。
根本的な治療はなく一般的な痛み止めで対応します。
症状がひどいときや頻回な場合には専用の痛み止めを使います。
(3) 群発性頭痛
目の奥が刺されるような痛みと表現されます。
男性に多く痛みは長時間に及びます
(4) 副鼻腔炎
蓄膿症です。
鼻の奥の穴に細菌が侵入することで生じます。
前頭部に痛みを生じます
(5) 神経痛
頭の表面を走る神経の痛みです。
一瞬ピリっと痛みます。
原因不明で、神経を鎮める薬を使います
(6) 水痘・帯状疱疹
ウイルスが神経に感染すると神経痛の症状が持続します。
特に帯状疱疹や水痘のウイルスが感染すると顔が動かなくなることがあります。
顔にブツブツが出たらこの病気かもしれません。
(7) 側頭動脈炎
こめかみのところを中心に強い痛みを自覚します。
こめかみの血管が厚くなっていたらこの病気かもしれません
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