顔面の不随意運動

【顔面不随意運動】

1. 片側顔面痙攣
片側の顔面痙攣で下眼瞼から始まり、顔面の下方に移動する。
顔の随意運動やストレス、疲労で増悪する。
初期には耳鳴りを認めることがある。
原因としては脳腫瘍、脳血管障害、動脈瘤、血管奇形など。
MRIが必要


治療はボツリヌス毒素もしくは微小血管減圧術
クロナゼパムや抗けいれん薬が用いられるが効果には乏しい

2. 眼瞼痙攣(blepharospasm)
両眼瞼の反復閉塞でジストニアに分類される
頬、口、下顎部にまで及ぶ場合Meige症候群と言われる
(1)本態性眼瞼痙攣:原因は不明。
(2)Parkinson病に伴うparkinsonian blepharospasm
(3)薬剤性:抗精神病薬、睡眠導入薬など。特にエチゾラム(デパス)が多い。
抗精神病薬、抗パーキンソン病薬、ボトックスなどが治療

3. 異常共同運動
Bell麻痺や外傷後など顔面神経障害の後遺症として認められる
随意運動で誘発されるが、安静では消失する
ボツリヌス毒素療法が選択される

4. 心因性

5. 開瞼失行
動眼神経の核上性麻痺

6. 顔面ミオキニア
原因は不明
数週間以内に自然に改善する

7. チック
ストレス性

8. ジスキネジア



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