ギラン・モラレの三角 Guillain−Mollaret triangle

【ギラン・モラレの三角】
Guillain−Mollaret triangle
赤核と同側の下オリーブ核、反対側の小脳を結んだ三角。

DN:歯状核dentate nucleus
IO:下オリーブ核inferior olivary nucleus
RN:赤核red nucleus

CTT:中心被蓋路central tegmental tract
ICP:下小脳脚inferior cerebellar peduncle

ギランモラレの三角 神経回路
歯状核ニューロンの軸索は、上小脳脚を経て中脳下部で交叉した後、対側の赤核上部のニューロンとシナプスを形成する。赤核上部ニューロンの軸索は、中被蓋路を通り、延髄外側にある下オリーブ核のニューロンとシナプスを形成する。下オリーブ核ニューロンの軸索は、登上線維となり、対側の下小脳脚を走行し、小脳皮質に分布するプルキンエ細胞の樹状突起とシナプスを形成する。プルキンエ細胞の軸索は、出発点に相当する歯状核のニューロンとシナプスを形成する。

企図振戦
→同側の歯状核から対側の赤核上部にかけての経路が障害されると生じる

口蓋ミオクローヌス

→体側の中心被蓋路や下オリーブ核が障害されると生じる

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