リハビリテーション
【リハビリテーション】
1.
理学療法
理学療法(Physical
therapy: PT)
→物理的な刺激を加えて正常な反応を引き出す。
(1)可動域訓練(ROME): 可動全域にゆっくりと他動運動を行う。
(2)筋力強化・フィットネス(心肺機能強化)
(3)温熱療法:鎮痛、末梢血管の拡張、軟部組織伸張増大、痙縮軽減など
(4)寒冷療法:血管収縮、止血、痙縮・攣縮の抑制
(5)光線療法:主に赤外線を利用した温熱療法
(6)機械力学療法:マッサージによる局所血行改善、筋疲労回復、痙縮抑制
* リハビリテーション医学における筋増大方法
漸増抵抗運動(DeLorme, 1945)
10RM(8~10回目には筋に震えを生じ、やっと繰り返すことができる負荷量)を設定する。10RMの50%, 75%, 100%の負荷量でそれぞれ10回ずつ合計30回を1セットとする。訓練は週に4回以上行う。初めの20回はウォーミングアップと位置付けられている。
その他、漸減抵抗法や漸増頻度訓練などあるが、最も効果的な方法に関しては統一の見解は得られていない。
2.
作業療法
作業療法(Occupational
therapy: OT)
→作業に従事することを通じて精神・知覚運動技能・認知機能の向上を図る。
(1)身体障害者における作業療法
(2)精神障害者における作業療法:精神科通所リハビリ(デイケア)など
(3)精神発達障害における作業療法
(4)老年期障害における作業療法
3.
言語聴覚療法
言語聴覚療法(Speech-language-hearing
therapy: ST)
発声・発語の異常として構音障害・失語、聴覚伝導路の障害として聴覚障害。
(1)構音障害
構音障害(dysarthria)
→発語に関する筋力障害・協調運動障害・感覚障害などで生じる。
①
弛緩性麻痺性:下位運動神経障害による弛緩性麻痺(球麻痺など)
②
痙性麻痺性:両側上位運動神経障害による痙性麻痺(仮性球麻痺など)
③
失調性:構音筋の協調運動障害による(小脳出血・梗塞、SCDなど)
④
運動低下性:無動・剛直など錐体外路障害による(PDなど)
⑤
その他
(2)失語
失語(aphasia)
→優位半球言語野の損傷による言語理解または描出の障害
①
Broca失語: Broca野の障害による運動性失語
②
Wernicke失語:Wernicke野の障害による感覚性失語
③
伝導失語:Broca野とWernicke野の連絡繊維の障害。復唱がダメ。
④
超皮質性失語:復唱は可能。
→Broca野周囲が障害される超皮質運動失語と
Wernicke野周囲の障害である超皮質感覚失語に大別。
⑤
全失語
⑥
皮質下失語:基底核領域の失語(被殻失語・視床失語)。症状は多様。
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