糖尿病と動脈硬化【Glucose spikeと動脈硬化】
【Glucose spikeと動脈硬化】
DMは動脈硬化のリスク因子である。
Framingham StudyではDM患者の冠動脈疾患発症率は4.05倍、脳血管イベントの発症率は3.08倍であった。
(Garcia MF. Diabetes 1974;23:105-111)
DMによって動脈硬化をきたす機序としては高血糖自体に加えて、インスリン抵抗性、高血圧、脂質異常症などの影響が考えられているが、中でも食後高血糖の影響が重要視されている。
DECODE研究では75gOGTT2時間値は心血管死や全死亡の独立した危険因子である可能性が示唆されている。
(The DECODE study group. Lancet 1999;21:617-621)
血糖の日内変動の最大差(Glucose spike)は持続的な高血糖よりも動脈硬化を促進させる可能性が示されている。
(Temelkova-Kurktschiev TS. Diabetes Care
2000;23:1830-183)
IMTは動脈硬化発症の予知因子とされている。
(Lorenz MW. Circulation 2007;115:459-467)
75gOGTT 2時間値とIMT上昇の関連が示されている。
(Bonora E. Diabetologia 2000;43:156-164)
Glucose spikeはIMTと有意な関連を示した。
HbA1cやmBGとIMTには有意な関連は示されず、glucose spikeが独立した動脈硬化の促進因子である可能性が示されている。
(加藤浩之. 日本臨床生理学会誌 2011;41(6):198-202)
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