神経サルコイドーシス

神経サルコイドーシス
サルコイドース症例の5-10%に見られる。
症例の40%は肺・眼などに症状あり、診断がついている

【症状】
亜急性・進行性の経過を呈する。
頭痛・視力障害・痙攣・福祉・しびれ・異常感覚など多彩な症状を呈する。

【MRI】
脳:硬膜に造影効果を呈する腫瘤を認める。
脊髄:頸髄・上部胸髄にT1 low, T2 highの腫瘤性病変
脊髄は腫大する。
造影により、硬膜の高信号と髄内斑状・線状高信号を呈する。

1. ANCA関連血管炎
中枢神経合併症は10%程度
比較的若年者の脳出血・脳梗塞・非感染性の造影剤髄膜増強効果

2. CLIPPERS
3. Chronic lymphocytic inflammation with pontine perivascular enhancement responsive to steroids(CLIPPERS)は 2010 年にPittockらが提唱した脳幹を病変の主座とする炎症性中枢神経疾患である。眩暈や小脳性運動失調、意識障害などの脳幹症状を生じ、MRI で橋を中心に脳幹に造影効果を有する点状の散布性病変を示し、病理所見では血管周囲へのT細胞を主体とする細胞浸潤がみとめられ、ステロイド反応性を示すも減量により再燃することが特徴である。
4. 本症例は、MRI画像所見に加え血管性浮腫による高度の脳幹浮腫を呈した CLIPPERS症候群報告した。

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