Limb shaking TIAとは
【limb-shaking TIA】
内頚動脈閉塞ないしは狭窄を主な原因とする繰り返す四肢の持続時間の短い不随意運動。てんかん発作との鑑別が重要となる。
症候性頚動脈閉塞の11-28.6%に認める。
(Persoon S. Brain 2010;133:915-922)
分水嶺梗塞の12%に生じる。
(Bogousslavsky J. Neurology 1986;36:373-377)
内頚動脈の低灌流が原因とされる。
(Baquis GD. Stroke 1985;16:444-448)
特定の体位で誘発されることから血行力学性の機序が推測される。
(Yanagihara T. Ann Neuro 1985;18:244-250)
その他MCA狭窄、MCA解離、もやもや病、ACA狭窄などが原因とされる。
(Uno J. Brain and Nerve 2016;68(7):865-869)
病態としては線条体から淡蒼球外節への抑制性出力の脱落
→視床下核の過抑制と視床抑制の低下
→視床-大脳皮質間繊維の過活動
とされている。
(Shimizu T. Int Med 2001;40:808-812)
SPECTでは患側半球で血流低下を認める。
(Firlik AD. Neurosurgery 1996;39:607-611)
治療としては外科的血行再建が有効とされている。
頚動脈狭窄に対してはCEA, 閉塞に対してはEC-ICバイパスが有効である。
(Klempem NL. Neurosurgery 2002;51:483-487)
神経内科の勉強方 おすすめの教科書はこちら
研修医/内科医が読むべき本はこちら
コメント
コメントを投稿