【顔面神経麻痺のガイドライン】
【顔面神経麻痺のガイドライン】
1. 原因
(1)末梢性
Bell麻痺:60%、Ramsay-Hunt Syndrome: 15%、外傷性:6%
(2)中枢性
脳血管障害他
* 90%以上は末梢性顔面神経麻痺である。
2. 各論
(1) Bell麻痺
原因不明の一側性末梢性顔面神経麻痺。HSV-1が主病因と言われている。
(2) Ramsay-Hunt Syndrome
顔面神経麻痺の膝神経節に潜伏したVZVの再活性化による。
耳介帯状疱疹や第Ⅷ脳神経症状を伴う。
不全型Hunt症候群:顔面神経麻痺のみのVZV感染。Bell麻痺の20%を占める。
3. 評価(表情筋運動スコア)
重症:<8pts, 中等症:10-18pts, 軽症:>20pts
4.治療
(1)軽症:プレドニゾロン (30)1x
10days+バルトレックス(1000)3T3x 7days
(2)中等症:プレドニゾロン (60)1x
10days+バルトレックス(1000)3T3x 7days
(3)重症:原則入院加療とする。
PSL 120-200mg/day 10days+ゾビラックス750mg/day div 7days
(4)適宜追加
症状改善目的:メチコバール、アデホス
ステロイド併用:PPI
疼痛緩和:カロナール・リリカ
(5)手術療法:重症かつENoG<10%の症例に限る。
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