帯状疱疹のガイドライン
【帯状疱疹のガイドライン】
VZVの感染後、神経節に潜伏したウイルスの再活性化による。
神経痛様の疼痛が先行し、赤い小水疱の集簇が片側性に神経分布に一致する。
痛みや異常感覚が長期間残ることがある。(帯状疱疹後神経痛:PHN)
1. 診断
典型例は病歴・症状のみで診断可能。
(1)血液検査:VZV IgMは急性期で上昇。HSVの再発では抗体価の変動なし。
(2)Tzanck test:ウイルス性巨細胞の検出。
(3)PCR: 保険適応なし。
2. 治療
(1)軽症例
①バルトレックス 1000mg x3/day 7days
②ファムビル 500mg x3/day 7days
* 腎機能に応じて減量。
(2)重症例
①ゾビラックス 5mg/kg p8hrs 7days (1時間以上かけてDIV)
②アラセナ-A 5-10mg/kg p24hrs 5days
(3)急性期疼痛
カロナール 600mg 屯用
* 抗ウイルス薬とNSAIDSの併用は原則禁忌
(4)帯状疱疹後神経痛(PHN)
リリカ 75-300mg/day
トラムセット・トリプタノール(適応外処方)
3. 入院適応
(1)免疫低下
(2)全身症状・髄膜刺激徴候を伴う場合
(3)汎発性帯状疱疹
(4)Ramsay-Hunt syndrome
(5)運動麻痺・膀胱直腸障害・消化管運動障害を伴う場合。
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