[A3] 輸液の基礎
【輸液】
1.
輸液製剤
2.
組成一覧
3.
血管内分布
等張液:生理食塩水・ハルトマン液など。100%血管内へ。
自由水:5%糖液など。細胞内に2/3、細胞外に1/3分布。
維持液:1号なら外2/3, 内1/3。3号なら外5/9, 内4/9分布。
→だいたい3号の維持液で半分くらいしか血管内にとどまらない。
4.
実際の輸液
(1)必要水分量:30ml/kg (50kgで1500ml/day必要)
脱水ならさらに追加する。
*BW x (血清Na-140) / 140 (L)が追加の目安。
(2)Na:
3-6g/day (50〜100mEq/day)必要。
*17mEq=1g
(3)K: 10-40mEq
(0.5~1 x BW mEq /dayとも)
*13mEq=1g
(4)カロリー:末梢静脈からは400kcal/dayまでが目安。
* 実際の輸液製剤では…
3号液(T3)3本で1500ml, Na 52mEq, K 30mEq, 糖 64.5g(258kcal)
となるのでこれが基本。
これに低ナトリウム気味ならT3を1本外液に変えるとか
K低めならKCL 1A 混注するとか、脱水気味なら4本にするとか調整する。
あくまで「気味」な場合で電解質異常、腎機能障害あれば各病態の輸液に従う。
* 初期輸液を決めた後は…
尿 1ml/kg/hrとなるように調整する。
(だいたい1000ml/day出るように)
5.
電解質補正液
いわゆる「おかず」
10% NaCl
KCL :40mEq/l以下の時。0.2~0.4mEq/kg/hrで100mEq/dayまで。
アスパラカリウム:
リン酸Na: P<1.0mg/dlの時。CVに1A混注する。
硫酸Mg:1%がECFに存在する.MgSO4 10~20ml iv/20分かけて。