[A7] 画像診断 くも膜下出血の画像診断

[くも膜下出血]
原因
1)      外傷性:軽症が多い。
2)      非外傷性:動脈瘤の破裂が多い。重症が多い。

好発部位:内頚動脈・前交通動脈・中大脳動脈で90%
破裂しやすいのは嚢状動脈瘤

  臨床症状
人生最大の頭痛+悪心・嘔吐などの消化器症状
髄膜刺激症状は発症12時間まではほとんど観察されない。
動眼神経麻痺を伴うSAHを見た場合IC-PC動脈瘤を考え至急MRAを行う。

  CT所見
ペンタゴンの高吸収域が最も典型的
前大脳縦裂            シルビウス裂・鞍上槽・迂回槽・脚間槽

内頚動脈:破裂側の鞍上槽・シルビウス谷に多い
A-com: 前大脳縦裂〜透明中隔腔に多い
MCA: 破裂側のシルビウス裂に多い
椎骨脳底動脈系:迂回槽・脚間槽に多い


<少量のくも膜下出血の所見>
1.    脳底槽の不明瞭化
2.    シルビウス裂の不明瞭化
3.    大脳縦裂前下部の不明瞭化
4.    原因不明の水頭症
5.    脳室内少量出血
6.    動脈瘤の描出
7.    高位脳溝のみの血腫

  MRI所見

急性期〜亜急性期のくも膜下出血はFLAIRで高信号を呈する。


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