[A7] 画像診断の勉強法

画像診断の勉強法

画像診断は非常に勉強が難しい分野です。

まず、総論的な本が少ないですし、

あったとしても不必要な情報が多すぎます。

例えば胸部レントゲン

大体の教科書では

1.      撮影条件をチェックしましょう
2.      軟部組織をチェックしましょう
軟部組織では

  気管の偏位があるか
  気管支の角度は
  傍気管支線は
  奇静脈弓は

と、一向に肺野の読影に進みません。

胸部レントゲンの読み方だけで

1冊の本になってます。

こんなことを書くとまた怒られるかもしれませんが

研修医にとっての胸部単純画像は

あくまでスクリーニングの意味合いが強いと考えます。

なので、すごい読影の仕方を身につけても

胸部単純の読影に1時間もかけていては意味がありません。


そこで研修医の皆さんには



をオススメします。

この本を1冊読めば
  胸部単純写真・CT
  腹部単純写真・CT
  関節
  脊椎
  頭部CT
の基礎はなんとなくわかるようになります。

次に



を読みます。

重複する部分は多いですが足りない情報を補います。

そのあとは、


を見ながら、読影の数をこなすしかないと思います。


次に頭部の画像診断です。

頭部の画像診断にはMRIという

よくわからない装置が出現します。

これがまた難解で

撮影条件だけで理解に苦しむレベルです。

まずは



MRIの基礎を学びます。

そのあと、

を読めば、だいたいの画像は読めると思います。


画像診断は最初の1冊を読みきるまでが

非常に苦しいです。

私も何冊も読んでは途中でやめました。

ですが、1冊読み切ると

2冊目からはだいぶ楽になりますので

頑張ってください。

最後に、通読するにはあまり向いていないですが


読影の際に手元にあると便利な本を紹介します。


特に神経内科を目指す先生であれば

神経内科の画像診断は持っておいても損はないかと思います。



神経内科の勉強方 おすすめの教科書はこちら

研修医/内科医が読むべき本はこちら

医師の勉強の仕方 持っておくべきもの 便利なもの

コメント

  1. すごく参考にしてます。
    画像診断に関して他にどんな本を読んでみてこれがいいといきついたのですか?

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。すべてが手元にあるわけではないのですが、レジデントノート系・画像診断コンパクトナビ系、各論だと●●ステップ系・連想画像診断、やさしイイなどは読みましたね。どれもイマイチに感じました。

    返信削除

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