[A3] 輸液

まず、私が読んだ輸液の本です。



・輸液


結論から言いますと

輸液の本はどれでもいいと思います。

研修医になって病棟に出た初日から

「〇〇さんの輸液オーダーしといて」

と言われます(私はそうでした)


国試で輸液の勉強なんてしませんし(勉強するべきだったらすみません)

適切な輸液をしないと電解質異常や溢水になる程度の知識はあったので

そりゃもう最初の輸液オーダーは緊張でした。

いろいろ考えた上で私が出した結論は



生理食塩水 500ml/日



謎ですね。


ですが、だいたいの臨床医は輸液に関してかなりどんぶり勘定です。
(こんなこと書くと怒られるかもしれませんが・・・)


ここでいう輸液とは

研修医1ヶ月目で自分で処方できる輸液のことで

飲水が可能または短期の絶飲食で腎機能や心機能に問題がない方の輸液です。

このようなケースで輸液が問題となることはほとんどありません。

ちょっとわけのわからない輸液を行ったとしても腎臓がなんとかしてくれるのです。

我々が、1日に500mlしか飲まなくても5L飲んでも

塩を15gくらいとっても、2−3日何も食べなくても

大して問題が起こらないのと一緒ですね。

まずは、輸液ができる、好きになる―考え方がわかるをざっと読んで、だいたいの感覚をつかみましょう。

その上で、稀な電解質異常などの症例に当たった際には

救急・ICUの体液管理に強くなる〜病態生理から理解する輸液、利尿薬、循環作動薬の考え方、使い方、原則から処方の具体例までわかる輸液のコツとポイント (Bunkodo Essential & Advanced Mook) を読んで学べば良いと思います。

そして、各所で絶賛されているこの本

より理解を深める!体液電解質異常と輸液

確かに書いてある内容は素晴らしいのですが

研修医1年目の最初にこれを読んでしまうと

輸液って難しいんだな・・・と思ってしまいます。

少なくとも私はそうでした。


  研修医/内科医が読むべき本はこちら

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