[A3] 電解質異常

【電解質異常】 1. Na 異常 (1) 低 Na 血症 血清 Na<135mEq/L 症状:脳浮腫による神経症状。軽度だと認知機能の低下など。 [ 原因 ] ① 細胞外液過剰: LC, HF, RF, ネフローゼなど → 水・ Na 制限、利尿薬 ② 細胞外液正常: SIADH, 水中毒 , 甲状腺機能低下 , 副腎不全 → 水制限 ③ Na 喪失:利尿薬、腎機能障害、低アルドステロン症 → Na 補充 [ 急性期の治療 ] 3%NaCl 150ml を 20 分かけて iv 5mEq 以上上昇したら、 10mEq/day 上昇まで輸液 * 橋中心髄鞘崩壊症候群に注意 * L/D よりも症状改善をターゲットに治療 * Adrgue-Madias 式 輸液1 L 投与後のΔ Na=[( 輸液中の Na+K)- 血清 Na]/( 総体液量 +1L) * 血清 Na 変化予測式 尿 Na+K> 血清 Na →自由水の排泄障害があり、低 Na は進行する。 尿 Na+K< 血清 Na →自由水の排泄障害がなく、低 Na は改善する。 (2) 高 Na 血症 血清 Na>150mEq/L 症状:細胞内脱水による神経症状(意識障害・脱力) [ 原因 ] ① Na 過剰摂取:医原性 ② 自由水の喪失:不感蒸泄↑ , 利尿薬 , 浸透圧利尿 , 尿崩症 [ 治療 ] 輸液 2. K 異常 (1) 高 K 血症 血清 K>6mEq/L [ 原因 ] ① 過剰摂取 ② 細胞内シフト異常:アシドーシス・薬剤 ③ 排泄低下: CKD, DM ← TKKG<7 [ 症状 ] K>6 で徐脈、心電図変化 (...